シーバー病/予防の基礎知識

ストレッチ運動はシーバー病の予防に大きな効果を発揮します。

痛みの改善と再発予防。健康維持へ進むためのセルフケアとして、子ども達に指導します。

痛みが解消したからと言って以前の生活に戻る事なく練習前後には必ずストレッチ運動を行う習慣を身に付けて下さい。

部活動、クラブチーム内ではストレッチ運動の重要性に気付いていない指導者が多い事からご家庭内（自宅）での取組みをおすすめします。

成長期の子ども達の筋肉や骨は大人と比べると外力に弱く障害を受けやすい事が特徴です。

• 長時間の練習、反復練習
• 体幹、筋肉トレーニング
• スパイクシューズ、衝撃を吸収するハイテクシューズなど

強い外力だけではなく、反復運動をはじめ、走り込み、グリップ力の高いシューズなどは筋肉（ふくらはぎ、足の裏）に強い緊張を起こし付着部である踵（軟骨部）が引っ張られる事で炎症が発生します。

​オーバーユース、使い過ぎ症候群が原因となるケースが多い事から、ストレッチ運動で柔軟性を高める事はシーバー病予防にとても効果的です。

また、違う視点で痛みを見る事も大切です。

痛みは悪いモノではなく、痛みを起こす事で「これ以上の運動は止めて！」と、「からだからの頼もしいメッセージ」と言えます。

しかし、子どもですから上手に会話ができません。

経験値がありませんし、知識も乏しく感情で動いてしまいます。

保護者さまは子どもの変化に早めに気づき、「からだを休める」判断をして下さい。

• 練習を休むのはイヤです
• 練習をすると痛みがなくなる
• これくらいなら大丈夫
• 指導者に「休みたい」と言えない

など、子どもの考え方では痛みの悪化、慢性化へ進んでしまします。

また、子ども達は監督やコーチ、先生の指導に従います。

完璧な指導者なんていませんから、お父さんやお母さんが不足分をサポートする事が必要です。

空海が指導するストレッチ運動はからだを柔らかくする安全な運動です。

痛みのあるからだには、スタティックストレッチ（静的運動）を指導します。

反動や弾みをつけず、症状の悪化などのリスクのない内容で上半身、下半身のメニューを組立てます。

目的に合った内容・量、時間帯で行う事で、最善な効果を得られます。

また、呼吸を取入れる事で柔軟性が高まり10分程の運動時間で筋肉の弛緩が体感出来る運動です。

ストレッチ運動以外には、熱刺激による筋肉弛緩方法を指導します。

セルフケアはこの２つを中心に、子ども達それぞれに最適なメニューを提示します。