野球肩/予防の基礎知識

当院の指導するセルフケアは野球肩の改善と予防に大きな効果を発揮します。

しかし、当院へ訪れるアスリートは間違った情報と知識により悪化、慢性化へ発展しているケースが大半を占めます。

また、ストレッチ運動の重要性に気付いていない指導者が多い事から自分自身での取組みをおすすめします。

あなたに合った内容、運動量、時間などを指導させて頂きます。

「痛みのある身体で練習に参加する…」

高校球児に多い「症状を悪化させてしまう原因の一つ」です。

別メニューによる練習の内容を聞くと、走りこみや下半身の筋トレが大半を占めます。

実は、筋トレが肩への悪影響（負担）を及ぼすケースが多く見られます。

筋肉図鑑や教科書には○○筋、●●筋などと単体でわかりやすく表記されていますが、筋膜と言う組織が様々な筋肉を一つにつなげています。

例えるなら…

自動車整備工場の整備士さんが着る「つな着」を筋膜と例えます。

ワンサイズ小さな「つな着」を着るとわかりやすいでしょうか？

エンジンの脱着作業で、汗だくになりました。

ペッタリ貼り付くつな着はゴワゴワして肩が動かしづらい…

前後、左右、上下と360度、縦横無尽に可動する肩への負担は強いものです。

肩周りの筋肉は容量の小さな筋肉群ですから負担が大きく炎症へ進みます。

野球肩の原因としては、

• 腰やお尻まわり
• 太もも、脛や脹脛
• 足の裏
• 手や手首、肘　など

​これらの部位の筋肉へのアプローチも必要です。

また、違う視点で痛みを見る事も大切です。

痛みに目を奪われ、からだ全体の検査を疎かにする事は他の問題点（原因）を見逃します。

整形外科ではレントゲン、MRI検査でのスタートが常識になっていますが、骨の異常を検査する機器ですので筋肉の疲労度、痛み度数が理解できる訳でもありません。

画像検査は最後の確認作業に必要な一つのツールでしかありません。

触れて、動かして、痛みの確認。全身を検査する事が野球肩改善の近道です。

そして、再発防止の予防に役立ちます。

空海が指導するストレッチ運動はからだを整え、筋肉を柔らかくする安全な運動です。

ストレッチ運動は基本、スタティックストレッチ（静的運動）でメニューを組み立てます。

一人で行う事を前提に反動や弾みをつけず、症状の悪化などのリスクのない内容です。

あなたに合った内容・量、時間帯で行う事で、最善な効果が得られます。

指導する運動は10分程度の簡単な内容ですが「柔らかくなった…」と体感出来る事でしょう。

体感が出来る、出来ない。からだで感じ取る事が重要です。

ストレッチ運動以外には、熱刺激による筋肉弛緩方法を指導します。

セルフケアはこの２つを中心に、皆さまに最適なメニューを提示します。

あなたに合うセルフケアを空海が指導させて頂きます。