四十肩・五十肩【肩関節周囲炎】

なんの前触れもなく腕を動かし鋭い痛みが起きることは「四十肩・五十肩」の典型的な発症パターンです。

 

当院へ来られた小百合さん【36才】は、３か月間ひどい痛みが続いたと話してくれました。

 

 

• ３週間もの間、激痛でお箸も持てなかった！
• 寝ている時も、テレビを観ている時も、何をやっていても痛みが辛い…
• ３回注射を打つも全く変化ない…
• 病院の先生に「あなたには効き目がない」と言われる。

 

仕事も辞めることになり毎日安静にしていたそうです。

 

３ヵ月経ったころ、痛みは少し解消されましたが、無理に動かすと息が止まるぐらいの痛みが起こるようです。

 

腕が上がらないことに気づきます。

 

そして、慢性期に移行した３か月目、ある方のご紹介で当院へいらっしゃいました。

• 肩を動かせない！！
• ちょっと動かすと激痛が走り息が止まる！
• トイレでズボンの上げ下げは超最悪…
• 服を脱ぐ時必ず激痛が走る！！
• 肩の痛みで何度も夜中に目が覚めます。
• 朝一痛みが強く、シャワーで温めます。
• 家事を何もしたくないし、箸も持てないよ。
• 整形外科注射を打っても、接骨院、鍼灸院に行っても治らない！！
• どうしてイイのかわからない、疲れた…

 

突然強い痛みに襲われるのは急性期症状です。

慢性期に突入した症状はこの６つの治療方法では治らないと考えてください。

 

1. アイシング（患部をアイスノンや氷水で冷やす）
2. 整形外科や接骨院でおこなう電気治療（干渉波・ドップラー波電療法など）
3. 超音波による治療
4. 痛みを伴うリハビリ、マッサージやストレッチ、指圧、あんま
5. 湿布や薬、注射
6. 安静にする

 

​これらは「対症療法」といわれる処置です。原因に対してではなく、痛みを軽減するための治療です。発症初期の治療方法です。

 

患者さんの治療歴を確認するとこの６つの治療を受けた方がほとんどです。整形外科、接骨院などで行われる一般的な治療方法です。

 

何度も何回も通院しこの治療を繰り返すも痛みに変化が生まれない！なぜなら、このようなことを繰り返すことが筋肉組織を破壊、硬化させ、治癒を遅れさせてしまう作用があるからです。

 

皆さんご存知ない方が多いのですが、アイシング、電気治療、薬など、冷やして感覚を麻痺させている間、薬の成分が作用している間、圧迫している間など、不快はおさまりますが、血流が乏しくなり、治癒に必要な栄養と酸素などが得られません。

 

また、痛みを伴うリハビリ、ストレッチなども治りを遅くさせます。組織破壊を増幅させます。

 

皆さんの身体に触れると色々なことがわかります。「どこへ行っても治らない」という患者さんの身体には共通することがいっぱいです。

 

痛みの原因は患部ではないことがよくあります。

 

肩に起きる激しい痛みは結果であり、根本原因は他にあります。

 

肩を動かす動作に必要な筋肉は肩だけではなく、隣り合う筋肉、覆いかぶさる筋肉や連動する筋肉など関連性を理解しなければいつまで経っても痛みは回復しません。

四十肩・五十肩の治療は肩以外の関係性の高い筋肉、筋膜へのアプローチが大切になります。

 

患者さんの中には肩には問題がなく、連動する筋肉へのアプローチ、施術で早期回復する方も大勢いらっしゃいます。

 

「肩には原因がない！」という事です。

 

筋肉、筋膜、癒着など根本原因を探りバランスを整えます。

 

原因を一つ一つ修正、回復させて行きます。肩周辺ばかりをフォーカスすることなく、全体を調和させます。

 

空海では３つの技「液圧、浅圧、深圧」、独自の手技は皮膚を通し筋膜と筋肉、神経と脳への働きかけにより自己治癒力を高め、身体の機能回復、症状の早期完治を促進します。自然なやさしさとあたたかさがあなたの身体を回復へ導きます。

 

そして、緊張と興奮を解き自律神経バランスも整えます。自律神経と筋肉はとても深い関係にあります。