肘の痛みＱ＆Ａ（テニス肘・野球肘）

骨の損傷などの有無の確認が必要です。骨折、ひびなどが原因の場合があります。

軽度な肘の痛みなら、安静、放置で改善へ進みます。

テニスをプレイする人だけに痛みが生じる訳ではありません。

日常生活の中では、

• ネットサーフィン中のマウスやタップ操作
• 子犬を抱き抱える、散歩中のリードを握る
• ペットボトルの蓋を開ける
• ドアノブを握り開ける動作

​強い力が必要のない動作でも痛みが起きるケースが多く見られます。

通称、ゴルフ肘などと呼ばれます。手首を内側に曲げた時など、肘の内側に痛みが生じます。

手首から肘までの筋肉硬化が伸びに制限を起こし骨の付着部に強い負担（炎症）を強いものにします。

肘の外側、内側の痛みは慢性化へ進行すると、改善までに時間を要するケースが多いです。ですから、痛みを我慢する事は止めて、適切な処置で早期改善を進めて下さい。

突然、強い痛みが起きる場合や、日に日に痛みが強くなるケースなどがあります。

安静時など、動かさなければ痛みを感じる事はない場合が多い様です。

日常生活の中では、

• ペットボトルの蓋を回す
• タオルを絞る
• 荷物をつかみ上げる
• 包丁できざむ、フライパンをふる　など…

​スポーツでは、

• テニス、卓球、バトミントンなど、ラケットを握り振る
• バレー、バスケ、野球などでは、ボールを投げる、キャッチする
• ゴルフクラブを握りスイングする

​など、手で何かを握る/掴む動作で肘に強い痛みが起きるケースが多いです。

１【オーバーユース/使い過ぎによる筋肉疲労】

• ​スポーツなどの繰返し行う反復練習
• お仕事なども同様に、作業の繰返しによる負担
• スポーツ、お仕事後のセルフケア（メンテナンス）不足

２【○○を握る/力の入れ過ぎ】

• バット、ボール、ラケット、竹刀、クラブなど
• 包丁、フライパン、工具、鉛筆、タイピングなど

​バットやラケットなど、必要以上に握る力が強い事で（筋肉の緊張）、手首の可動制限から肘に負担をかける事になります。

包丁など無意識に強く握る方、重い荷物を運ぶお仕事のケースでは腕だけ（上半身）を使い、下半身の使い方（からだの使い方）が不得意な方など。

⒊【からだの使い方が不得意】

肘の痛みを訴えるアスリート全般に言える事は、下半身の使い方が苦手、不得意な方が多いです。

これらは、お仕事や家事など日常生活に当てはまります。

ボールを投げる、バットやラケット、ゴルフクラブを振る動きは、下半身のエネルギーを上半身へ伝える運動です。

上半身だけで運動をする事は、肘や肩、手首の筋肉に強い負担が生じます。

• 湿布、鎮痛剤
• アイシング
• ステロイド注射
• サポーター
• 医療マッサージ
• 安静

​などの処置で改善が進行しなかった訳ですね。

慢性期は筋肉、筋膜、腱などへの直接的な施術が必要になります。

その為には、レントゲンなどの部分的な検査ではなく、からだ全体を総合的に検査する事で、原因を明らかにしなければ痛みの改善は進みません。

からだを総合的に見る整体院へ行かれてはいかがでしょうか。

いつまでも応急処置を繰返していてはおかしいですよね。

時間の経過と共に、原因が変化し複雑化します。

神経の緊張と興奮が続き、酸欠状態（血液循環の低下）になると、発痛物質が多く作らる事から更に血液の流れが悪くなります。

そして、新たな物質が滞ると言う負のスパイラルに陥ります。

ですから、痛みの悪循環を断ち切る事が必要です。

痛みを抱えるからだには、ストレッチ運動よりもセルフケアが有効になります。

​からだの状態に合わせ、様々なセルフケアとストレッチ運動を指導させて頂きます。

先ずは、温めて下さい。

アイシングなど、冷やす事は一旦中止して下さい。

筋肉や筋膜、腱は、酸素や栄養素が行き届いていない酸欠状態ですから、温めて血流を高める事が必要です。

• 蒸しタオルで患部を温めて下さい（手首、肘、肩など）
• また、足湯も効果の高いセルフケアの一つです。

５分程度を３回。温度は45度～と熱いくらいが良いでしょう。

起床時、お昼、夕方、練習後にお湯を張り、手から肘までをお湯に沈めて下さい。

皮膚表面が赤く発火状態になると様々な効果が期待できます。

テニス肘、野球肘などは全身運動です。この意味がわかると何をどうすれば良いのかが理解出来ます。